10ht Group Sighthoundサイトハウンド
このグループの特徴の「サイト」とは、「視覚、見ること」という意味です。
遠くまで見渡せる視覚で獲物を見つけ、全速疾走で追いかける、優れた脚力の持ち主。
空気抵抗を最大限少なくする為に、細長い顔や引き締まった体、呼吸器が発達した厚い胸部など、長距離を速く走るのに適した体系をしています。もともと獲物を目で追って捕らえていた為、動いているものを見ると、どうしても追いかけたくなってしまう習性があるようです。
アフガンハウンド | グレーハウンド | ウィペット |
アイリッシュ・ウルフハウンド | アザワク | サルーキ |
スルーギ | ディアハウンド | ボルゾイ |
視覚ハウンドの起源―アフガン・ハウンド―
アラビアは記録に残る最古の視覚ハウンドの宝庫でした。
サルーキとスローギーは砂漠のガゼルよりも速くは知る事ができるように、少なくともここで5000年以上改良が続いている犬種です。
かつての古代ペルシアでは、流線型をしたサルーキが16変種存在していたと言われています。
原産地であるアフガニスタンで、アフガン・ハウンドはもともとは、昼間は砂漠でキツネやガゼルを捕り、夜はテントで番をしていました。
アフガン・ハウンドには2変種があり、被毛の厚い北方種からエレガントな霜降りブロンドのショー・ドッグが生まれました。
一方の被毛が薄い南方種は西洋ではまれですが、パキスタンの一部地域で今尚、使役犬として現役です。
そもそも、この種がどうやって中東からアフガニスタンに渡ったのかは、はっきりしておりません。
アフガン・ハウンドは1800年代末に、戦地帰りの兵士が最初にヨーロッパに持ち込まれ、今世紀初頭から西洋でも流行したといわれています。
現在では変種は3種になります。
キルギス・タイガン(旧ソビエト連邦、現アフガニスタン)に似た短毛種、サルーキに似たふさふさの毛種、それに長く厚い被毛3の種となります。
アフガン・ハウンドの特長
走る速さと共に、美しさ、優美さ、エレガンス、そして高貴さを兼ね備えた犬種はアフガン・ハウンド以外にはいないといえるでしょう。
西洋では、機能よりは見栄えを優先して改良されたため、アクセサリーや品評会には最高の犬種であり、洗練された雰囲気をあらゆる場面に添えます。しかしアフガニスタンでは、この美しく繊細な犬は、今尚羊や山羊の番をし、キツネ狩りやオオカミ狩りに用いられています。そのぶ厚く長い被毛は、北方山岳地帯の寒さから体を保護するものなのです。アフガン・ハウンドを飼う人は、この素晴らしい被毛を毎日お手入れをしてあげる必要があります。ブラッシングを怠るとすぐにもつれてしまい、フエルトのようになってしまいます。
大抵の視覚ハウンド同様に、この犬種も独立傾向が強く、子犬のうちから辛抱強く訓練し、注意深く扱う必要があります。
大きさ分類 | 大型犬 | |
体の大きさ | オス: 体高 68〜74cm 体重:27Kg前後 | |
メス: 体高 63〜69cm 体重:23Kg前後 | ||
原産国 | アフガニスタン | |
平均寿命 | 12年〜14年 |
アフガン・ハウンド 飼いやすさの目安
アフガン・ハウンドの被毛と毛色
絹糸状の長毛で、頭頂部から顔の左右に分かれて垂れている長い冠毛が特徴です。
毛色に制限はなく、ゴールド、ブラックタン、ブラックシルバー、ブルー、ブルードミノ、クリーム、クリームドミノ、シルバー、ブリンドル、ブラックブリンドル、フォーン、ブラック、アプリコットなど毛色も多彩です。
アフガンハウンドを専門とし(30年以上ものキャリア)、厳選した優良血統の両親より計画出産を行っています。
生まれる子犬は、皆親犬に負けないほど状態の良い子達ばかりです。
全身長い絹のような被毛に覆われ、大型犬ですが、全体的にシャープな体躯は、 優美でどこか気品を感じさせます。
ゴールデンレトリーバーや、ラブラドールレトリーバーのような人気の大型犬とは一味違う、エレガントな姿をしたアフガンハウンド。
アフガンハウンドは利口で機敏、活発、いたずら好きです。さっぱりした性格で人見知りをしますが、飼い主の方には従順です。反射神経、スピード、持久力が に優れ、猟犬としての特性が強いです。
犬の貴婦人と呼ばれ、独立心も旺盛で、誇りも高く、媚びることもない犬ですので、早い時期から訓練としつけを行って頂くと、アフガンの魅 力を更に高められると思います。